「人生の"冬"の季節を支えたい」想いを胸に開業

患者の悩みをより真摯に受け止めるべく、2007年2月に開業した諸冨とも子院長。 「真冬にあっても深い緑の葉を凛と広げている"ひいらぎ"のようなクリニックでありたい」という願いから、クリニックの名前を"ひいらぎクリニック"とし ています。精神療法を重視する同院の診療スタイルが、患者のみならず医療関係者からも支持を集めるなど、その理想は、早くも地域に定着しています。

スタッフとともに目抜き通りにありながら 隠れ家のような雰囲気を演出

勤務医時代には部長職にまで昇進されたにもかかわらず、開業に踏み切られた動機は?

大学を卒業してから20年間、一貫して精神医療に取り組んでまいりました。約9年在籍した浅香山 病院では、精神科の部長を任されるなど、やりがいを持って仕事に取り組める環境にありました。 しかし、長年同じ病院で勤務していると、患者さんの数が増えるに従って、1人当たりの診察時間は少なくなります。精神科は患者さんとのコミュニケーション が大切な診療科であるにもかかわらず、患者さんに1時間待っていただいて、5~10分の診察時間という状況が続いていました。そんななか、精神療法に重きをおいた診療を自らの手で実現したいと思い立ち、すぐに上司に「開業」の意志を告げました。ひいらぎクリニックをオープンするちょうど1年前のことでした。

精神療法を実現するため、開業時に重視されたことは?

まずは、診察を完全予約制にしたことです。次の患者さんが待合室に並ばれていると、医師だけでなく、患者さんも診察に集中することができません。予約制であれば、待合室で多くの方と顔を見合わせることもありませんので、落ち着いて受診できるだろう、と判断しました。
心療内科や精神科ではプライバシーへの配慮が欠かせません。そこで、患者さんにとって"隠れ家"となるクリニックをめざしました。私は"鰻の寝床"と言っ ていますが、隠れ家のような雰囲気を醸し出すには、クリニックを縦長に設計するのがベストと考えました。細長い通路を抜け、入り口から一番遠い位置に診察 室を設けたことで、診察中の声が漏れないだけでなく、患者さんにとってプライベートな空間を実現しました。
官公庁と商業施設が立ち並ぶ堺市の目抜き通りにありながら、あえてクリニックがあるとは思えない"オフィスビル"の4階で開業したのも、患者さんに安心して通っていただけるよう、配慮してのことです。

開放感を演出するために大きな窓も確保した
開業には決断力と周囲の協力が不可欠

初めての開業に不安はありませんでしたか?

実は、開業は思いつきでした(笑)一生、勤務医を続ける覚悟でいたので、勤務先の上司からは「青天の霹靂」と驚かれました。何の知識もないまま開業したわけですが、無事、オープンまでこぎつけられたのも周囲の協力があったからこそ。本当に感謝しています。
開業前、まず私は、開業経験のある先輩医師に相談しました。そこで、尊敬する心療内科の院長先生から、日本医業総研さんをご紹介いただきました。
日本医業総研さんが提供する開業サポートでは、物件選びから、設計、医療機器の購入法にいたるまで、専任のコンサルタントが親身になって相談に乗ってくれ ます。自分の思い描いていた開業を実現できたのも、設計士の先生や工務店の方との実のある出会いをご提供いただいたからだと思います。

今後の課題は?

自分では満足のいく開業ができたと思っていますが、自分のやり方だけが正しいわけではありませ ん。理想は追求しながらも、常に患者さんの声に耳を傾ける姿勢が大切だと思います。現在は保険診療のみですが、精神分析の臨床・研修を積み重ね、これから 多くの患者さんの二―ズに応えていくためにも、いずれは自由診療も視野に入れたいと考えています。

最後に、これから開業を考える医師にメッセージをお願いします。

勤務医時代に得た人脈や一つひとつの仕事をやり遂げた経験が、開業時の大きな力となりました。開業をめざされる方は日々の診療を大切にして、目の前の患者さんに全力で取り組み、実力を養ってください。
開業すれば、「〇〇病院」の先生という後ろ盾はなくなります。恐ろしくもありますが、患者さんからの反応がダイレクトにわかるのが開業の醍醐味。自分の理想を実現しながら、患者さんから感謝のお言葉をいただいたときは本当に幸せです。

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